12か月の誕生石とか誕生花はポピュラーだが、365日誕生花という本がある。
誰が決めたのか、12月2日の誕生花は「苔(こけ)」
たあいのない話であるが、初め読んだ時は、自分の誕生花が苔でちょっとがっかりした。
「地味~。。。バラとか百合とか菫とか、そんなのがいいのになあ・・・。」
と思っていたのだが。
だんだん「苔もいいじゃないか」と思ったりする。
「うん、結構気に行ったかも」
香料のオークモス(サルオガセ)は樹上から垂れ下がるような苔で、地を這う苔とはちょっと違うが、渋くソルティーで好きな香りだ。
日本には1800種の苔が生息していると言われる。
日本人にとって苔はありふれたものだ。
一方で、寺や茶庭などで愛でられ、大切に育てられたりもする。
地味だけど、優しく落ち着きがあり、景観を引き立てる。
ビロードのような苔がしっとりと露に濡れるとき、かぐわしい森林のにおいを思い出す。
茸(きのこ)やシダ、苔はひとくくりにはできないけれど、菌糸類、地衣類と言うのはなかなか奥が深い。
本で植物分類など読んでも、どうちがうのか難しくてなかなか理解できない。
が、魅力的だ。
ちなみに、12月2日の誕生石はblackcoral、黒珊瑚である。
名前だけ聞くとカッコイイようでもあるが、実物はこれもまた地味で、備長炭にしか見えない。
誰が決めたか365日。
自分の誕生日にはきっと好みの石や花を当ててるんじゃないかな?
12月にもなると330を超え、種類が足りなくなって苦心したのかも。。。
どうでもいいといえば、いいのだけど!