パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

あと10歳若かったら・・・。

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いくつになっても思う。
あと10歳若かったらなあ・・・。
しかも、今の経験と知識を持ったまま。
 
 
うーん、
でも日本人全体を見れば、私の子供の頃よりも平均寿命は長くなっているし、昔の同世代より見た目がずっと若い。
だから、そう考えると肉体年齢に比べ、精神年齢は上がっているはず。
 
 
ところが、現代の精神年齢は7掛け、つまり50歳なら昔の35歳くらいとも言われる。
だれの言った理屈なのか、根拠も定かではないが、もっともらしい気もする。
 
いろいろなニュースで見るたびに、実年齢より幼稚な事件が多いように感じるけど、だからなのかといえば、こじつけかもしれないけれど。
 
 
ただ年齢を重ねれば大人になるわけじゃなくて、寿命が延びた分、精神的にも肉体的にも間延びするんだろうか?
 
ネズミの時間と象の時間の違いの様に、
それぞれの時計は、それぞれの生涯年数で流れる時間が違う、そういうことなのかな?
 
それとも何年生きたか、ではなくて何年生きられるか。
「死」から逆算して、何パーセントのところに今いるのか。
 
そう考えると、宿題が多すぎて焦っちゃうな。
社会性とか、コミュニケーション力とか、知恵とか、人としてのやさしさ、暖かさとか、成熟度。
 
考えたところで、過ぎた10年は取り戻せないのだから、
現在から10歳年をとった時の自分を思い描いて、そこから10年前にもどってやり直した気分で、今を生きる。

自家的タイムトラベルだ。
 
 
 

 

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