人間の記憶というものはあてにならないものだ。
毎週、実家へ行っては、発掘された古い茶箱などを開けて昔のものを広げている。
子供のころのアルバムがあるとは思わなかったのだが、日舞を習っている頃の写真が出てきた。
日舞を習い始めて2回目の舞台だったと思う。まだ白黒の写真の菊尽くし。
昨年の12月の「菊尽くし」のブログでは、回想録?としてこんな風に書いている。
『私の日本舞踊の初舞台は、3歳のときの「てるてるぼうず」で、
2度目が4歳のとき、「菊尽くし」の舞台だった。どうも、菊尽くしは子どもの頃に踊る演目らしい。
もう、振り付けは覚えていないが、両手に菊の笠を持って、舞台の右から左へちょこちょこ小走りして、キメポーズをしたような・・・?
頭にのせる塗笠(ぬりがさ)にも菊の花がてんこもりで、とてもうれしかった。
菊の花の簪(かんざし)の、お姫様のかつらも魅力的だったのだが、「塗笠をのせるなら、鬘(かつら)はかぶれないよ」と言われ、駄々を捏ねた末、仕方なく笠を選んだことを記憶している。
今思うと、なぜ、両方はだめだったのだろう?藤娘じゃ、鬘も笠も被るのに。子供だから頭が重すぎるとか、予算の関係か?今となってはわからない。親に丸め込まれたと思う。』 2009/12/7
鬘(かつら)をかぶるのはあきらめ(させられ)たと思っていたが、写真を見ると結局両方持っていることが判明。
わがままっぷりはこのころからであった。
初舞台もてるてるぼうずー3歳だと思っていたが、裏の日付を見ると4歳で、つまり菊尽くしも6歳ころかと・・・。結構いい加減な記憶だ。
まあ、先生が後ろで手取り足とり動かしてくれた、日本舞踊とも言えないような初舞台であった。