パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

石灯籠(いしどうろう)-2

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今日、数えただけでも新宿御苑には20個くらいの石灯籠がある。
まだ、探せばあるのかもしれない。

 

 

石灯籠の石はくっついているわけではなくて、ただ積んであるだけだから地震などのときは崩れる。
実際、3.11の震災後、
新宿御苑に行ったときは倒れているものもあり、それらは危険として柵で囲われていた。

 

子供の頃、うちの庭でも石灯籠のそばで遊んではいけないと言われたものだ。

昔はこういったものにまったく興味がなかったが、だんだんいいと思うようになってきた。
年齢とともに趣味がじじむさく(ばばくさい?)なってきたような気がする。

 

 

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手前の石灯籠と似た形のは御苑のあちこちで見たが、よく見ると宝珠と呼ばれる頭の上の飾り部分や、笠の形、真ん中の六角の平らな石など微妙に違いがあって、どれ一つ同じものはない。

奥にあるのは3層の塔のような変わった形。

 

 

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石灯籠に松はつきもの。
庭の中でも隅のほうとか、わざと木の後ろに少し隠れるように配置すると趣がでるそうだ。

小さな日本庭園と違って、ここ新宿御苑は広大なので、わりと無造作においてあるような感じもする。

 

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池を挟んで、遠くから眺めるように置いてある石灯籠。
どの部分から撮影するかの構図も大事なのだと、写真を並べてみて思う。

きっと庭を作った人も「ここから見てほしい」という位置があるのだと思うから。

 

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これは、富士山の浅間神社の参道に並ぶ石灯籠。
本来、春日灯篭という背の高いタイプは、並べて人をいざなうためにできているようだ。

ここまで苔をはやすのは大変。

おそらく富士山の適度な湿気と、背の高い木の陰により、自然に苔むしたのだと考えられる。

趣味も大人びてきたことだし、これからは旅先でもっとよく観察してみたいと思っている。

 

 

 

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