パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

石灯篭(いしどうろう)-1

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普段あまり気にも留めていなかったが、新宿御苑にはたくさんの石灯籠がある。

昔住んでいた家の、庭奥にも背の高い石灯籠がひとつあったが、子供にはちっともおもしろいものではなかった。

 

しかし新宿御苑を歩いて写真を撮っているうちに、この石灯籠の存在が気になりだした。
2~3種類くらいの同じものがあちこちに置いてあるだけだと思っていたが、写真をよく見ると微妙に違ったりする。

 

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石灯籠は詳しくないが、ざっくり背の「高いすらっとタイプ」と、「低いずんぐりタイプ」に分かれるようだ。

背の高いのは春日型、低いのは雪見型という。

 

また、自然石を使って組み合わされたユニークなものもある。

 

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私は背の低いタイプが好き。
水辺にあるのがとてもいいと思う。

湖面を照らすために低く作られているそうだ。

 

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これは自然石を組み合わせたもので、面白いがあまり好きではない・・・
どすーん、という感じだ。

石灯篭に男性・女性があるなら、これは勇壮で男性的。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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こんな風に、わざと灯篭の下をかくして顔を少しのぞかせたりするのも面白いな。
新宿御苑の日本庭園の中、茶室へ向かう路地の途中にある。

 

手前につくばいがあって、しゃがんで手を清めたとき、明り取りになる。
夜暗くなってから開かれる茶会のときに、手元を明るくする。

織部式というが、古田織部が考案したかどうかは定かではない。

 

 

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