パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

ウサギとカメ The Tortoise and the Hare

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ちょっと見リアルな人形なので、写真を見て本物だと思った人もいるようだ。
これは昨年の夏、グラースの香料植物園で買ったカメの置物。
 
ラボにおいて帰ったら、ちゃんと今年も飾ってくれていた。
 
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私がスローだというのは自覚しているが、人に言われてはちと心外。
 
それはアルディッシュのカントリーハウスに行く途中の車の中のこと。
 
みんなでワイワイ話しているときに、「さとりはスローだ」と言うような話になった。
 
一人が
「でも、カメは最後にウサギに勝つのよね!」
と弁護してくれて、
 
私も、
「スローって言うのは、上品でソフィスティケイテッドされているってことよ」
って言い返した。
 
 
 
そのときは違和感なく話していたのだけれど、あとで
『アレ?ウサギとカメって、海外でも知られている話なのかな』
 
っていうか、原点が海外だったかも。
 
そういえば・・・。
アリとキリギリスや、北風と太陽も、イソップ物語だったっけ。
 
「カラスと水差し」「犬と肉」など、小さいときから絵本でなじんだ物語なので、なんだかみ身近なもののような気がしていたが。。。
 
調べたらやはり「ウサギとカメ」もイソップ物語の中のひとつ。
 
イソップ物語は宣教師と共に江戸時代にはすでに日本に入ってきていたという。
 
「伊曾保物語」が、江戸時代を舞台にした小説の中に登場したのを読んだこともある。
 
小さい子供に道徳を教えるのに適当な寓話
である。
 
 
ということは、人生訓というものは、案外グローバルなものなのかもしれない。
 
 
 
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