野ばらの詩
わらべはみたり 野なかのばら 清らに咲ける その色めでつ
あかずながむ くれないにおう 野なかのばら
今でもそらで歌える、小学校の唱歌。
でも、この野ばらの詩の節は二つあって、少し歌詞が違ったような気がする。
そう思って調べたら、やっぱりウェルナーとシューベルトの2つの曲があり、訳詩も二つあるようだ。
もとの原文はゲーテの詩の「HEIDENRÖSLEIN」で、日本語訳は意味が少し変えられている。
直訳ではなく、口ずさんだ音の心地よさがいい。昔の翻訳はクラッシックで品格がある。
(訳した時代にはクラッシックではなかったのだろうが)
野ばら(野茨、ノイバラ)は原種のバラで丈夫である。
これを台木にし、多くの園芸品種が接木されている。
野ばらの根から上少しだけを残し、切り口に他のバラの芽を移植する。
ときどき野ばら自体が枝を伸ばし、栄養分を取ってしまうので接ぎ木したバラが育たなくなってしまう。
清楚で可愛らしい顔をしているが、棘(とげ)が多くとても繁殖力があるので畑では嫌われる。
キリストが冠にしたのは、この野茨(ノイバラ、ノバラ)ではなく、トゲワレモコウという草のようだ。
棘の多い草を総称してイバラと呼び、「いばらの道」というのはこうした棘のある植物の上を歩くかのようなつらく困難な道という意味であろう。
芳香バラ(香りのある薔薇)の写真アルバムを、フェイスブックに載せてみました。
パルファンサトリのアルバム
ブログに載せきれないバラを、少しづつ載せていきたいと思います☆