パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

ノイバラ,野ばら,Rosa multiflora,

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ノイバラ,野ばら。
清純で素朴な姿は、田舎娘のようだ。
モサモサ。
 
 
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さながら、野生の乙女、ミーガン(林檎の樹・ゴールズワージー)か。
でも、ミーガンは林檎の樹の花の下で愛を誓ったのだっけ。
 
 

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とげが多く、繁殖力が強い。
だから、ただのかよわい乙女とは違うな。
 
なんというか、このタフさ、したたかさが結構気に入っている。
 
 
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野ばらの詩には、ウェルナーとシューベルトの2つの曲があり、訳詩も二つあるようだ。もとの原文はゲーテの詩の「HEIDENRÖSLEIN」で、日本語訳は意味が少し変えられている。・・・

 
キリストが冠にしたのは、この野茨(ノイバラ、ノバラ)ではなく、トゲワレモコウという草のようだ。棘の多い草を総称してイバラと呼び、「いばらの道」というのはこうした棘のある植物の上を歩くかのようなつらく困難な道という意味であろう。
 
 
 
 
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