パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

モッコウバラ、木香薔薇(Rosa banksiae)

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新宿駅から新宿御苑に行く道の脇に、今年もモッコウバラが咲いている。
ここは高校の柵にそった植え込み。
 
外のバラも充分にきれいだが、中庭には手入れの行き届いた素晴らしいバラ園があると聞く。
 
 
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いつも季節の花が何かしら咲いている。
春ならラベンダーやバラ、秋なら小菊など。
 
 
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モッコウバラを見るたびに「何か楽しい、なぜか嬉しい・・・」そう感じる。
黄色いから?小さいから?棘がなくてあどけないから?
 
それはもちろんそうなのだけど「他のバラとは違う、心弾む感じがあるなあ」と、
いつも不思議に思っていた。
 
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そして今年やっとわかったのだけれど、それは、「リズムがあるから」。
 
ひと房、そしてひとかたまり。
長く伸びた枝先に咲く、花の並びがまるで、楽譜に書かれた音符のようなのだ。
 
リズミカルな景色を描いている。
 
毎年のなじみのつもりだったのに、初めて気がつく花の個性。
 
 
 
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