白く小振りの八重桜。
花柄が短いので、枝にびっしりついて咲いているように見える。
この名前はその長く続く姿が虎の尾のようだから?
それは定かではないようだ。
こちらは濃いピンクの関山(セキヤマ・カンザン)という八重桜。
かわいらしいが、ぽってりとしていて野暮ったい。
しかし、この関山は塩漬けにして桜茶(さくらちゃ)にするそうである。
紅が濃くないと、塩漬けにしたときに色が出ない。
桜茶がお湯の中で開いていく様子は、ほんのりとした色合いで上品。
桃源郷(とうげんきょう)という言葉があるが、ここは桜源郷。
歩くたびに景色が移り、淡いピンク、濃いピンク、重なり合う色がどんどんと変化していく。
ああ、もう春が行ってしまう。惜しいなあ。。。惜しい。