パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

ほっつき歩く、新宿御苑

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今日は最高に寒いと覚悟してきたが、風がなく日差しののどかな新宿御苑

 

池のほとりの五差路にて、どの道を行こうかな・・・。
この先に今日の出会いがある、そう思うと迷ってしまう。

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そこで歩くのをやめてとどまり、ベンチに座って池を眺めることにする。

微風に水面がさざめいて、波紋を描き、こぼれ松葉が岸に吹き寄せられてくる。

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フランス、モネの庭のジベルニーでは花を切らさない。

世界中から来る観光客のために、たえず温室で育てた植物を植えかえているのだ。
もちろん藤や睡蓮は年中咲いているわけではないけれど、モネの家の前の花壇はいつも球根植物で彩られ、あの写真集のままを維持している。

 

でも、その季節でなければ出会えない景色というのもいいものだ。

特に、日本では。
そんな風に思う。

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何といっても冬の芝生はいい。
ゴロゴロしていて手袋を落としてた。
あわててとりに戻っても、そこにはだれもいない。

 

ひとりで新宿御苑をほっつきあるいているとき、小さい頃と何も変わっていない自分を発見する。
いつもポケット植物図鑑を持ちながら、小学校帰りの土の道をみちくさを食いながら帰った、九つの私。

この年でまだ少女のままで悪いか、と開き直ってみる。

 

フンフンで歩いていたら仕事の電話がかかってきて、いきなり現実に戻った。

今日のドリームランドは終わり!

 

 

 

 

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