パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

お蚕(かいこ)さん①シルク

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アルバイトのT君はスポーツマンだがワイルドではない。

 

ある日、サロンに飾ってあるユリの蕊についた「やく」をピンセットでとってもらった。
蕊の先についている、茶色くてポワポワした部分だ。

 

 

 

「うう・・・、キモチ悪い・・・」とのたまう。

 

えっ?こんなものがキモチワルイなんて・・・。じゃあ、毛虫とか蚕(かいこ)とかさわれないの?
「当然、さわれませんしそもそもカイコって何ですか?」

「えええっ!蚕(かいこ)知らないの?じゃあ、シルクって何からできるか知らないんだ・・・」

 

 

私は小学校でも中学でも、「蚕(かいこ)の飼育」という実習があった。
確か高校でもあったんじゃないかな。(字は似ているが蚤、ノミじゃない)

五匹の蚕(かいこ)を家に持って帰って、繭をつくって蛾になるまで飼うのだ。

 

私は、日本の子供たちはみんなこの養蚕(ようさん)実習をするものだと思っていたが、周りの人はだれもしたことがないという。

確かに、今の若い人たちはしたことないだろうが・・・。

 

 

子供の頃はちっとも怖くなくて、「手のりカイコ」などとなでたりチューしたりして可愛がっていたのだが、先日テレビでカイコのアップの映像を見ていたら、今はちょっと無理かもしれない...と思った。

つづく・・・(どうも評判が悪いのでカイコそのものの写真は載せません。)

 

 

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