アルバイトのT君はスポーツマンだがワイルドではない。
ある日、サロンに飾ってあるユリの蕊についた「やく」をピンセットでとってもらった。
蕊の先についている、茶色くてポワポワした部分だ。
「うう・・・、キモチ悪い・・・」とのたまう。
えっ?こんなものがキモチワルイなんて・・・。じゃあ、毛虫とか蚕(かいこ)とかさわれないの?
「当然、さわれませんしそもそもカイコって何ですか?」
「えええっ!蚕(かいこ)知らないの?じゃあ、シルクって何からできるか知らないんだ・・・」
私は小学校でも中学でも、「蚕(かいこ)の飼育」という実習があった。
確か高校でもあったんじゃないかな。(字は似ているが蚤、ノミじゃない)
五匹の蚕(かいこ)を家に持って帰って、繭をつくって蛾になるまで飼うのだ。
私は、日本の子供たちはみんなこの養蚕(ようさん)実習をするものだと思っていたが、周りの人はだれもしたことがないという。
確かに、今の若い人たちはしたことないだろうが・・・。
子供の頃はちっとも怖くなくて、「手のりカイコ」などとなでたりチューしたりして可愛がっていたのだが、先日テレビでカイコのアップの映像を見ていたら、今はちょっと無理かもしれない...と思った。
つづく・・・(どうも評判が悪いのでカイコそのものの写真は載せません。)