パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

走り雨(はしりあめ)

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走り雨(はしりあめ)

 

 

さあっと、通り過ぎるように降る雨。
なみだ雨 俄雨(にわかあめ)など、日本には雨にも多くの名前がある。

   

それだけ、この地は雨の多い国だということだろう。
この雨の多さが、湿度のある・・・しっとりとした国民性と感受性を育んだような気がする。

 

ざっとあげるだけでも、

白雨(はくう)、村雨(むらさめ)、村時雨(むらしぐれ)、遣らずの雨(やらずのあめ)、ほろ時雨、篠つく雨、糸雨(しう)などがある。

 

スコールしかない国では、なかなか思いつかないほど種類が豊富だ。

 

日本の風景を表現する抒情的な雨もある。

 

月時雨(つきしぐれ)月の夜にさっと通り過ぎる雨。月光に雨脚が照らされる幻想的な情景だ。

 

霖雨(りんう)何日も降り続く雨。この字が好き。

 

余花の雨(よかのあめ)。

夏にまだ咲き残っている、高地に咲く桜に振りかかる雨のこと。なんという美しい表現なのだろう。

 

 

私雨(わたくしあめ)限られた区域に降る局地的な雨。

今日は、私の心に局地的に雨が降っていることよ。

 

 

 

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