本を読むことは、就寝前の儀式のようなものだ。
どんなに疲れていても、まずはベットで一度は本を開かずには眠れない。
「本なんか読まないで早く寝なさい」などといわれるとますます眠れなくなる。
とてもデリケートなものなのだ。
ベッドサイドの本棚には、雑多なカテゴリでごちゃごちゃと置いてある。
その日の気分によって手に取る本はさまざまだが、
別に、新しい本でなくてもいい。
読んで勉強になるような専門書は、だんだん目がさえてしまうから、
むしろ、読み古した小説のほうが安心できる。
そんなわけで、1/3を占めるお気に入りの本は何年も、
(中には何十年と)ベット脇にあり、
ときどき、中間の1/3が入れ替わり、残りの1/3はニューフェースが入る。
まだ読んでいない本や、読みかけの本があるときは
家に帰ってベットに入るのが楽しみだったりする。
まぶたがくっつくのを耐えに耐え、ついに降参するまでねばって読み続けるが、
結局最後の数ページは記憶にないので、翌日またいくらか戻って読み直したりもする。
棚を見てどれもこれも、気分じゃなくて、なんにも読むものがないときもある。
2軍(別の部屋の本棚)から拾ってくることもあるが、
「今、あれを読みたい!」と思ってるのに、これまでに処分したり、あげてしまって悔やむ本も。
そんな夜は、しかたなく辞書を開いたりする。
やや不満。。。