紅葉(こうよう)、黄昏の新宿御苑。
もうそろそろ、紅葉も終わりに近づいている。
今日なんか、この風でずいぶん散ってしまっただろう・・・。
楓(かえで)と紅葉(もみじ)は同じようで、意味が違う。
植物学的には同じカエデ科カエデ属だが、俗に、葉の切れ込みが浅いのをカエデ、深いのをモミジと呼んだりする。
また、「モミジ」は秋に木の葉の色が変化することを意味するので、色変わりの大きなカエデをモミジと呼んだりもするし、コウヨウする植物を総称することもある。
少し、ややこしい。
赤、橙、黄緑・・・刺繍のような彩り。
水の背景がいかにも日本の秋を感じさせる。
これは、明るい黄色と黄緑。
今年は銀杏(いちょう)が黄色くなるのが遅かったけれど、ようやく色づいた。
でも、黄金色と言うにはちょっと冴えが足りない。
夏が暑すぎたせいか、葉が萎(しな)びていて、茶色っぽい。
明治通りの銀杏(ぎんなん)も、あまりできなかったみたい。
銀杏(いちょう)の梢(こずえ)を撮っていたら、飛行機雲が伸びている。
見上げて、頭の上をずうっとずうっと追いかけて、
仰向けにとうとう芝生の上に寝転がってしまった。
夕日に向かって銀色に光る機体。
真下から撮影。
ドギューンーーーーー!
まっすぐに飛行機雲をはいて、飛んでいく。
空の向こうに消えるまで、そのまま、芝生に大の字になって見送る。
こんなふうに土の、やわらかさを感じるなんて・・・。
プラタナスの並木も落ち葉がふんわりと積っている。
夕焼け小焼けで日が暮れて、NTTドコモの影がよぶ。
いい子は暗くなる前に帰りましょう。