カンヌの夕暮れに溶けていくシャボン玉。
すみれの匂いがする。
窓に腰掛けて、ぷかり、ぷかり。
坂の上から歩いてきた、おじいさんが笑いかける。
「ずっと向こうの方まで飛んで来ていたよ」
大きなユーカリの木よりも高く。
右へ行ったり左へ来たり。
バッグの中に、入れて持ち歩く。
思いついたら草はらに座り込んで、ぷかり、ぷかり。
さとり「子供のころから何年ぶりかねえ、こんな風に遊んだの」 (写真右下に笠の登場)
与一「何十年ぶりでは・・・」(ヒソヒソ)
腹ばいになって撮ったお気に入りの一枚。
パリで買って南仏で遊ぶ。
フランシス・クルクジャンの匂いのするシャボン玉。