まあどうでしょう、こんなに愛らしいハコベ。
白い花はうすみどりの柔らかいマントにくるまれて、まだつめたい風から身を守っている。
なぜハコベが好きかというと、私がまだ小学生の頃、ポケット植物図鑑を片手に道草を食った、あの土の道を思い出すから。
私の、調香の原点。
みちくさ、草花、花の香り、香料植物、エッセンス、調香、香水・・・。
十四松(ジュウシマツ)を飼っていて、このやわらかいハコベを摘んであげたの。
ホシノヒトミ、青いぱっちりした野の花。
青い花は、黄色い花に比べて多くない。
みんなこっちに顔を向けて、まるで幼稚園の子供たちみたいじゃない?