パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

カシミアを編む① ケーブル編のニット帽 Cashmere 100

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編み物がしたくなった。
テレビを見ていたら、そんなシーンがあって、10年ぶりに毛糸だまを触ってみたくなったのだ。

そういや今年はひつじ年だあ!(≧▽≦)b
しかした
だでさえ、やることがたくさんあるというのに...。(*´Д`)

あれも、これも、やらなければならないが、正月くらい仕事のことは考えたくない!!

 

『正月休みに2日もあれば、帽子くらい編めるはず...。』

ふわふわの毛糸を触りながら、ひと目ずつ編んでいく、

『ああー...:*'(*゚▽゚*)'*:.. ..:*なんて平和で、幸せそうなひととき・・・。』を、思い浮かべると、もうどうにも気持ちを抑えきれず。

 

たしか、40年ほど前に友達からもらったアラン模様のセーターという本もあったはずだが、と本棚をひっくり返すも、何度かの引っ越しでどこかにいってしまったらしい。

それに、もうずっと編み物などしていなかったので、針からなにから全部買わなくてはならないし。


しかし、このチャンス(気持ちの盛り上がり)を逃すと、また何年もできないに違いない!

そう思いたったら矢も楯もたまらず、こともあろうに大晦日の日に、毛糸と道具一式を、アトリエ近くのデパートに買いに行った。

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ここはやっぱり羊(ウール)じゃなくて、山羊(カシミア)でしょう!

 

だいたいの構想も決まっているし、希望に近い毛糸を選んで、それに近いデザインの本を選んで、指定の編み針を買うだけ。

ちょうどお店の人がいたので、方針を話して相談に乗ってもらう。

 

カシミア100%の糸はここでは1種類しかなかったのだが、その中に幸い好きなマロンカラーがあったのでそれに決める。

が楽しいって、編み物は良い毛糸で編まなくちゃ面白くない。

完成品よりも、むしろ編む経過が楽しいのだから、手触りの気持ちよさが大事だ。

 

ちょうどよく、「まさしくコレ!」というデザインの本を見つけ、たまたまその使用する毛糸が購入したものと一致するという幸先の良さ。

『しかしこれ、中細毛糸なので、2号と4号で編むから、ちょっと目数が多いかも。日で編めるかしら?』とやや不安がよぎるが・・・。

そして、輪針と4本棒針のどちらにするか迷う。
しぶりなので、いろいろ忘れているなあ。。。

「帽子だから、輪針でいいか。こっちのほうが便利そうだしね」
と後で後悔するのも気が付かず、輪針のほうを買う。

 

こういうことって、やり始めてから足りないものに気が付くものだが、正月は店が休みなので、あとから買い足すことができない。

そのため、出来るだけもれなく買おうと、必要そうなものを売り場を練り歩きながら、一生懸命思い出す。

 

『そうだ、編んだ後、糸の始末が結構めんどうだったっけ。やっぱり、かぎ針もいるし、毛糸ばりもいるなあ』


あれこれと買い足す。

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こうしてふわふわのカシミアの毛糸だま3つをゲットして、片付けも途中の我が家に戻ったのであった。

 

つづく

  

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