パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

カシミアを編む④ ケーブル編のニット帽 Cashmere 100

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ついに帽子が出来上がった。

なんとか正月休み中に間に合った!
うれしー!!
 
途中で、2目ゴム編は2号で編んで、縄編みのところから4号で編むと気が付いたのだが、もう時は遅し。
ほどくのも嫌だから、そのまま編んでしまった。
 
ゴム編みを4号で編んだため、毛糸が3玉では足りなくなりそうで、ちょいと割愛して、最後ぎりぎり間に合わせたの。
 
毛糸が1センチしかあまらなかった!
 
反省点としては、やはりマニュアルはちゃんと読むこと。
いつもそうだけど、失敗しながら行きつ戻りつしてかなり無駄の無駄をしてしまう。
それでも、せっかちだから早く先へ行きたいの。。。
 
 
なんでもトリセツ(取扱説明書)は大事だ。
 
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今は、こんな風に大雑把なことも許せるようになったが、大学生のころ、ハイゲージのメリアス編のセーター、確か0号で編むやつ。
スカイブルーの糸が気に入って、がんばって編んでいた。
 
ちっとも進まない上、まったく変化がないから、身頃を編むのはかなり退屈だったのだが、真ん中くらいまで行ったとき、10段目くらい前にひと目を飛ばしていることに気が付く。
 
絶対にやり直したくないと思い、あとで適当に縫ったらいいやと思い、無視して編み進めるも、そのうち気になって気になって、だんだん我慢が出来なくなり、結局のところ大幅にほどいて編みなおしたこともあった。
 
 
高校、大学とクラブもあったし結構忙しかったはずなのだが、やっぱり好きなことって時間を作ってやるもんだ。
 
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手仕事っていいなあ。
ちくちく編んでいると、少しづつ実体が表れてくるのが、すごく嬉しい。
 
根気のいる繰り返しの手作業って、心が休まるし、デッサンや、草むしりをしているときもそんな気分になる。
 
ネットや、スマホとかやっていると、あっという間に時間がたって、その割になにをやったか覚えてもいず、ちっとも残っていない気分になる。
 
それにスマホしている人は、魂がどっかに飛んで行っていて、体はそこにはいるのだけど、本当は抜け殻。

たとえ
一緒にいる人と会話がなくても、相手が本を読んでたり、何か書いてたり、モノを作っているなら、心はその場所・・・目と手の間に、まあるく留まっているから寂しくないんだ。
 
顔を見ればわかるよ。
手仕事は、魂を引き留める。
 
 
 
香料の仕事も、こんな風にコツコツした手仕事が好きな人に向いていると思う。
 
 
 
 
 
 
新年あけましておめでとうございます。
オンライン・ショッピングは新年は3日からの発送開始、サロンは1月5日からです。
今年もよろしくお願い致します。
 
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