パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

メゾン・ド・ショコラ チョコレート パリ LA MAISON DU CHOCOLAT

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パリの憧れメゾンドショコラ

 

メゾン・ド・ショコラは少なくとも2003年はまだ日本に来ていなかったと思う。
ジャン・ポール・エヴァンも、ラデュレも、マリアージュフレールも。。。

オペラ座からマドレーヌ寺院に向かう大通りの途中にメゾショコのお店がある。

 

リュシュリュー・ドロー(小さなオークション会場のある駅)に住む知り合いの家で、ジャンボン(ハム)のサンドイッチを食べ、連れだってメゾン・ド・ショコラでショコラ・ショー(ココア)とエクレアを食べに行った。

 


当時すでにゴディバは下り坂で、すぐそばのゴディバのお店もいまいちの様子だったが、メゾショコは注目のブランドだった。

連日の「パリ食い倒れ道中」で、昼食後の熱いショコラとエクレアはかなりきつかったが、エクレアは半分こにして、その後、すぐそばのラデュレのマカロンを買い、地下鉄でモンマルトルへ遊びに行ったのだ。

ラデュレでは9月だったので季節のマロンのマカロンを買ったっけ。

 

当時でも次々とスイーツの名店が日本のデパートに入っていたときなので、お土産に何をするかいつも頭を悩ませていた。

メゾン・ド・ショコラは数少ない日本未発売のブランドだったのだけど、お菓子のお土産としてはちょっと高い。10個も買ったら大変だ。

 

インフレ化するチョコレート

今では日本でもチョコレートが高級品だと充分に認知されているが、昔は知っている人は知っているという感じだったので、誰にでもというわけにはいかない。

お店の人が白い手袋をはめてチョコレートを詰め合わせていて、宝石のような扱い。
小さい頃のチョコレートといえば不二屋とか、ロッテとか子供の買えるおやつ、そんなものだったからな。

 

ジャン・ポール・エヴァンはまだ日本に紹介されていないよ」
そう聞いてヴァンドームからゲランをのぞいた後、お店に行ってみた。

ちょうど日本のテレビ局が取材に入っているところだった。
日本のあくなき探究心にびっくりした。

なんといっても、パリに住むフランス人より、日本のガイドブックのほうが詳しい。
そう聞いたのもそのころだった。

 

もはや日本で買えないものはない。
と、思うだろうが・・・実は味がやっぱり違うのだ。

防腐剤や、日本では未認可のフレーバーや、日本人の好みに合わせているのか、日本で売っているのは日本仕様になっていると思う。

 

これは、遊びに来たフランス帰りのキャビン・アテンダントのお嬢さんにもらった。
メゾン・ド・ショコラのアソルティモン・ショコラ、詰め合わせチョコレート。


甘さが強く、なめらかでとてもおいしい。

ム国の方が絶対甘く、そしてフランスで食べたら、その甘いのがとっても美味しい。

 

 

 

 

 

 

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