パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

オランダの洋服屋さん_オランダ便り_10_SUITSUPPLY

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住まいから、アムステルダム国立美術館前のスーパーに買い物に行く途中、いつも気になっていた紳士服のお店。このブランド、「スーツサプライ」っていうのか。。。紳士服と言えば、イギリスは質実でコンサバ、フランスは華麗、イタリアはその中間なんて特徴を耳にするけど、オランダの服ってあまり考えたことが無かった。
 
でもメンズファッションの歴史をたどると、17世紀初頭はスペインの弱体化により、新興国オランダの富裕市民がヨーロッパでの流行の先端を担っていたこともあったとかなんとか、にわか知識である。
 
 
 
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大きな窓のガラス越しに、アトリエが見える。すぐ目の前には職人さんのミシンが並び、その向こうにはアイロン台が。次々と持ち込まれるパンツにアイロンをあてるやいなや、振り返って今度は裾を手際よくあげていく。
 
 
 
 
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「チャッ」という音も一瞬で一周。
 
秒で。
 
 
 
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首からメジャーを下げて、職人さん、ストイックな感じ。板前さんみたい。
 
たった裾上げだけだけど、プロの手仕事を見るのって、とても興味深い。
 
 
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『写真撮られててもすましている』と思ったら、にやっと笑ってパンツの裾をくるっと裏返し、すぐ目の前に置いてくれた。見られているの、しっかり意識してるんだわ。技がお店のショー だもの、見せるの上手。
 
 
出来上がって並んでいるものを「ただ当たり前のように買う」という時代から、お客様もだんだんと作る方へ興味が移ってきたのかな。
 
こういう形態って、食べ物屋さんなんかでは昔からある。どうやって作っているか、みんな知りたいよね。
 
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アトリエの隣はショップになっていて、道の反対側にもショップがある。この通りは店がまばらなところなのに、ずいぶん大きな紳士服屋さんなんだな。
 
 
 
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SUIT SUPPLYというオランダのお洋服屋さん。もう、日本にも入ってきているのかしら。質のわりにお手頃価格なのだって。
 
 
企画、製造、販売までを一貫で行うSPA(Specialty store retailer of private label apparel)形態なのだそう。1986年にGAP(ギャップ)が使った言葉なので、もう新しいというわけではないけれど、この言葉からわかるとおり、もともとはアパレルのビジネスモデル。
 
パルファンサトリはアパレルじゃなくて香水なので、言ってみたらSPPかしら?でも大昔はみんな製造小売業から始まったのよね。むしろ、百貨店を中心とした流通形態の方が歴史が浅いのかも、、、なんて思ってみた、素人考えだけど。。
 
 
 
 
 
 
☆移転のお知らせ
 
新住所にお引越しいたします。
7月8日(土)~10日(月)まで休業、オンラインは休まず受注いたします。
新しいアトリエで皆様のお越しをお待ちしております!
 
 
 <新住所>
 東京都港区六本木3-6-8 Ours 2F
 パルファンサトリ
 
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