パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

四十七士 討ち入り 47RONIN

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今夜は四十七士討ち入りの12月14日。

今日、若い生徒さんに「赤穂浪士って知ってる?」

と聞いたら、『は、なんですかそれ』というような顔をしていたので

「今の人はしらないんだ!」とびっくりしたけど、30年前も私の母親世代が同じようなこと・・・「若い人は忠臣蔵なんて知らないんだねえ」と言っていたから、やっぱり仇討(あだうち)なんて、いつの時代にも若者には関心がないことなのかもしれない。

 

毎年、年末になると赤穂浪士の時代劇が放映されるのが恒例だから、年中行事のようなものだ。
これを見ないと年が明けない、というような気がする。

 

私は何といっても東映時代劇の「赤穂浪士」が決定版と思っている。
上映は1961年とかなり古いので、ロードショーではなく大きくなってからビデオを借りて見たのだけれど、擦り切れるほど見た。絢爛豪華で綺羅星のごとく大スターが揃ったこの映画は本当に素敵だった。チャンバラあり、花を持ったお嬢さんたちの群舞あり、これぞザ・時代劇である。

清潔感溢れる大川橋蔵が演じる、浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)切腹のシーンは紅涙(こうるい)もので、吉良役の月形龍之介は憎々しく盛り上げるし、萬屋錦之助演じる脇坂淡路守(わきさかあわじのかみ)が、赤穂城受取のシーンで、刀の柄(ツカ)を扇子で叩き、大石内蔵助に「暗に仇討を促がす」シーンもぐぐっと来てしまう。。。と知らない人にはどうでもよい見解であるが、同世代の方は「あー、あの場面!」と共感してもらえることだろう。

 

キアヌリーブスが主演の47RONINという映画が上映されている。
キアヌはかっこいいし、CGなどエンタテイメント満載の映画だけど、私は昔ながらの時代劇のほうが見ていて安心できるなあ。

 

お年寄りに水戸黄門が人気があるように、歳を重ねるごとに大いなるマンネリがいいのである。
最近では重さのある役を演じられるスターがいないのが残念だが。

 

絵は母の手慰みで、ちょいちょいと書いて手文庫のそばに飾ってあったもの。
こんなところにアップしたと知ったら「ヤダー、こんなヘタな絵を載せるなんて!」とプンプン怒るだろう。

 

 

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