パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

サント=マルグリット島 (Île Sainte-Marguerite) 南仏 カンヌ 2

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フランスのカンヌの沖にあるレランス諸島 (Îles de Lérins) 、サント=マルグリット島 (Île Sainte-Marguerite)。
海岸から内陸に入るとそこはまた別世界。おとぎ話の森のような道が続く。
明るい光と鳥のさえずりがこだまする中、この乾いた土の道が郷愁を誘う。

南仏に来るたびに思う、ここは懐かしい夢の中。


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さいころから夢想癖。現実ではない場所に私の世界が育っていった。
それを助けたのが読書。

時にヒロインになり、時にわき役としてその舞台を生きた。


私の好きな読みもの。

童話。アガサ・クリスティデュ・モーリアコレットサガン。女性の書いたものが多いかな。
でも、時代小説も読むし、ハードボイルドも読むわ。
映画は小説ほど読まないけど、好きなシーンはある。


フランスに来ると、私はいつも自分の空想の世界に来たのかな?と思う。
はっと目が覚めたら、また東京の自分のアトリエにいるのではないかと。



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なにかのはずみに、

東京のアトリエにいてさえ、あの褪(あ)せた空を見てさえ、内側の私は、蒼く濃いカンヌの海にいることができるし、

冬のある日、歩いているときに頬をなぶる冬の冷たい風に面してでも、南仏の高台に吹き上げるフレッシュな海風を感じることができる。


なので、内側の私と、外側の私はいつもスイッチして、どちらが現実なのか本当のところ分からない気持ちがする。



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この小さなサントマルグリット島でさえ、一つ角を曲がれば、海と内陸で様相が違う。同じなのは、どちらもパラダイスで、そこは懐かしい、静かな、インナーマインドっていうこと。


そんな、異なる世界に住んでいる私が好きだ。そこでの私はのびのびとして、空気と溶け合っているから。




成長って、上に伸びていくだけでなくて、芯の部分を中心に、タマネギのように重ねていく面もあるみたい。

10年ぶんずつはがしていったら、結局10代の私が顕れるんじゃないだろうか。










南仏コートダジュールの夜明けや夕暮れどき、空のキャンバスいっぱいにバラ色とスミレ色が交差し、やわらかな雲の波間から海へと光が差し込む...そんな美しい情景を香りに託しました。

目を閉じて香りをまとうと、心にやさしい色と輝きがひろがり、新しい旅へと誘われる...。

ニュアージュローズは人生の喜びや美しさを情緒豊かに感じる女性のための香りです。

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