パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

茶道裏千家 お家元 初釜2011

110116裏千家初釜庭.jpg

そして昨日に続いて、今日16日は市谷加賀町裏千家お家元の初釜に席入りさせていただいた。

 

式場「咄々斎」濃茶席ではお家元が濃茶を練られ、お手前の後は15代鵬雲斎大宗匠と並んで御挨拶の口上をされる。


そしてお庭に面した何枚もの障子が一杯に開け放たれると、明るくなった室内で客はめいめいお道具の拝見に立つ。
広いお庭は、美しい苔の生えたつくばいと、手入れの行き届いた松が絵のようだ。

 

110116裏千家初釜 利休居士第15代鵬雲斎前家元 千 玄室様と.jpg


一度下がられた大宗匠は、いつも再度出ていらして皆に親しくお声をかけられる。

私が入ったお席は、大使館など外国からのお客様が半分以上であったが、大宗匠自ら英語で話され、握手やら写真やらを求められてアイドルのような人気者。

 

米寿を迎えられてますますご壮健な大宗匠と、私も一緒にお写真をとらせていただいた。

父も同じ会員であった大正生まれの会の「大正会夜噺(たいしょうかいよばなし)」という古い本に、まだ若いころのお姿が写っていらしたのを最近発見したので、コピーをさしあげたところ大変懐かしがって下さった。

宗匠のお心配りの細やかさは、よく両親からも聞かされていたが、いまでも少しも驕らず、おひとりおひとり心をこめておもてなしされるお姿は本当にご尊敬申し上げる。

御自身の戦争体験から世界平和を願い、「一碗からピースフルネスを」を提唱され、世界各国に茶道を広められた。
その信念が、いつまでもお若くさせているのであろうか。
 

110116裏千家初釜.jpg

 

こちらではお会記は大きく貼り出されていたが、今日は待合での時間があまりなくて、会記をよく読むことができなかった。

初削の茶杓は、鵬雲斎大宗匠 (銘 葉光)はお勅題、坐忘斎家元お作の(銘 三兎)は卯年にちなんだ銘。

東福門院御好の水指は仁清作慶入造、源氏物語の葵の巻の図柄に、耳がうさぎになっていてかわいらしい。

掛け軸や大扇子なども、兎の絵だったり、やはり、虎年の猛々しさと違い、お道具が優しく可愛い。

ほか、

花  曙椿 鶯神楽
花入 伝来 利休端ノ坊
茶入 千家名物 瀬戸藤四朗 四耳肩衝
    豊公より利休居士拝領 年賀の砌 銘 七草
 
袋   豊公より拝領 御陣羽織の裂
茶碗 玄玄斎好 三都嶋台 慶入造 都 吾妻 浪花
薄茶器 羽衣茶器
お香 坐忘斎家元好 坐雲

 

110116裏千家初釜点心.jpg 

お祝い膳の席では、家元夫人を始め夫人方がお酒をついでまわり華やいでいる。
宗匠お姉さまの塩月八重子さまもお顔を出され、御健勝でいらした。

 

 

 

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