パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

チロリアンランプ アブチロン

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アブチロンなんて、薬の名前みたいだけど、チロリアンランプのほうがお似合い。

つりがねというか、ランタンみたいな赤い花(本当は萼)がぶらさがっている。
中から顔を覗かせている、しべのような黄色いのが本当の花。

別名を「ウキツリボク」というんだって。
本当に、釣りで使う浮きのようだ。

植物の形って、本当に面白いな。

この花、たまに見かけて何というのだろう?と思っていた。
先日でかけた明治神宮北参道門の横の花壇に、名札が付いていたので判明。

名前が分かれば、調べることも簡単だ。

アオイ科アブチロン属、ブラジル原産の蔓性植物。

 

 

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植物が進化していくときに、名前があるわけじゃない。
人が、勝手につけるだけ。

ときどき、名もない草になって、森の中に隠れたくなる。
そんなこと、できるわけないのにね。

 

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