パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

香りの素敵なつけ方は?-2 よくある質問

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人が香りをつけていて、「素敵だな」と思う瞬間を想像してください。

ちょっとしたしぐさの時に、あるいはすれ違いざまに、「あ、いい匂い」というのがよい印象を与えます。キーワードは、「ほんのり」「ふわっと漂う」「ふとした瞬間に」。  

 

「どのくらい浴びてきたの?」と思われるほどたくさんつけるのは考えものです。香水文化の異なる日本では、やや控えめに香る程度が好ましく感じられます。

特に、高温多湿の6月から9月までは、濃い強い匂いは暑苦しく感じられます。TPOによって、香りのタイプや量を調整する必要があります。

海外のブランド香水は欧米人の濃い体臭と、乾燥した気候に合うように作られていますので、特につけすぎには注意が必要です。

和食のお店、寿司店のカウンターで強い匂いがするのは困りものです。病院や混みあう電車内など、香りを遠慮したい場所もあります。

 

また、香水は臭い消しではありませんので、清潔な肌につけましょう。わきの下や、臭いの気になる部分につけると、混ざり合って香りのバランスが壊れてしまいます。

同じ香りになれてくると、量が多くなりがちです。時々、身近な人に「強すぎないか」「似合っているか」など、香りの感想を聞いてみましょう。

 

せっかくのおしゃれですから、より素敵に見えるように装いたいものですね。

 

 

 

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