パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

タイサンボク 泰山木 Magnolia grandiflora L.2015

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夏の白い大きな花、タイサンボク,泰山木。
毎年会うたびに想う、この自然界の造形の妙(みょう)。
 
 
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そろそろ、タイサンボクの咲く頃と思って新宿御苑を歩いてみた。
知っている限り、タイサンボクの花を嗅げる場所は3箇所ある。
 
タイサンボクは10メートルを越す巨木で、花は高いところに咲く。
そのため下の方まで枝が下りている樹でないと、香りを見ることが難しい。
 
少し前に咲いた朴(ほお)の木の花によく似ているが、それよりもやや小ぶりで蘂が白く、すっきりと気品がある。
 
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咲いているのはまだ上の方が中心で、低いところのツボミが開くのはもう1週間ほど待たなければならない。
 
それでも、木の下に立てば、匂いが降り注いでくる。
爽やかなシトラス・グリーンで、ローズの中のシトロネロールやフェノキサノールを思わせる匂いもある。
 
 
 
 

==== 植物,花木,タイサンボク,泰山木,Magnolia grandiflora L.,夏の白い大きな花 

 

 

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