最後の、そして未完に終ったオペラ「トゥーランドット」。その物語の登場人物「リウ」の悲しい愛からこの香水名は付きました。
氷のように冷たい心を持つ紫禁城のトゥーランドット姫は、あまたの求婚者に三つの謎を出し、解けない者の首を次々と刎ねてしまいます。しかし、韃靼(だったん)の王子カラフが見事に謎を解き、姫の心を開くと言うストーリー。
王子を愛する奴隷女リウは、二人の愛の成就のために犠牲になるのでした。
この香水瓶はバカラのブラッククリスタルボトルで、オリエンタルな重厚なイメージの金と黒の箱に入っています。
これはパリで見つけました。今ではとてもめずらしいものです。
また、ニューヨークのアッパーウエストに、古今東西のあらゆる香水を集めているアラブ系の小さなお店があり、そこで、まだ充填前の褐色500ml香料瓶に入っているリウのオードパルファンも買いました。
香りは、フローラルアルデハイド。
写真:[GUERLAIN LIU 1929] Baccarat,未開封
写真は所贓品です。