ノビヤカーNOBIYAKA-の香料
枇杷(びわ)、AKAITOサフラン®、L-ムスコン(L-muscone)。
ノビヤカなイメージを少しずつ香料に置き換えてまとまっていく過程で、いくつかのイメージ画を描きました。これは最後の方のイメージスケッチです。
サフランの球根から、芽がぐんぐんと伸びて、花、蕊、そしてシュンシュンと葉が伸びていく。天に届くように。
天上の雲海はムスコン、そこを琵琶(ビワ)を持った枇杷天女(びわてんにょ)がフワフワと飛び回る。気が付くと、そんな不思議で楽しい世界がノートの中にありました。
明るくて、開放感があって、心が弾むような香り。
アイデアが形になる時
「最初はいつもアイデアの断片が生まれては消え、頭の中は言葉や香料で混沌(カオス)の状態です。それは少し苦しい状態なのですけれども、作っては壊しをしているうちに、少しずつまとまってきて。
はい、秩序(コスモス)が生まれてくるんです。この絵を描いているときは、散らかっていたものが集約してくる瞬間で、とても楽しかったですね」
動画のできるまで
作品集のサイトを拝見してすっかりファンになった、畳谷哲也さんに動画をお願いしました。このイメージ画を前に、ノビヤカの香りをお見せして夢中で説明しました。
すでに音楽はcro-magnonさんの回遊人に決めていたので、それに合わせてテンポよくポップな感じでリクエスト。
ラフの段階でもワクワクしたのですが、動画ができてきた時は考えていた以上に素晴らしかったので感動しました。
琵琶を弾く天女が降りてきて、顔がぷっくりとした枇杷なんです。初めてご覧になる方がここでクスっとなるのが嬉しいです。
実は枇杷を引く天女が最初に現れるのは、8世紀後半から9世紀半ば頃、チベット支配下の敦煌(とんこう)の石窟に描かれたものだそうです。
それは背中で枇杷をひく反弾(はんだん)と呼ばれる曲弾き。ジミヘン以前にあったんですね。
畳谷さんは、Netflixで放映されているTVアニメ「テルマエ・ロマエ ノヴァエ」の監督をされた方と後で知って、ずいぶんな無茶ぶりをしたと汗をかきました。
新しい世界、新しいパルファンサトリを表現して頂けて感激です。
ノビヤカな、香りと音楽と映像の、三位一体を感じて頂けたら幸せです!
Title: NOBIYAKA - ノビヤカ -
Production Team: Tetsuya Tatamitani, 凪谷, asaka, ANGELO
Music: cro-magnon "Kaiyu jin"