白とピンクとパープルの、三色のちっちゃなボンボンが、淡いサーモンピンクの楕円の箱に入っている。
少し前に引き出物で頂いたものだ。たぶん、世の中的には有名なものかもしれないが、私ははじめて見た時に、「こんな愛らしいものがあるとは!」とちょっと感動した。
ひとつぶづつ、味わってみる。お砂糖の殻がポチンとつぶれると、中から甘いリキュールの香りが口の中に広がる。ひとつづつ、違うフレーバーで、ピンクはバラの香り。
家人は「ふうん」という程度で、しかもイキナリ、ガバっとつかんで口に放り込んだので、「あっ、なんてことすんのよー!!!」とばかりに内心怒りまくる。それきり隠してしまった。
写真は、ちょっと減ってしまった箱。ときどき引き出しから出して、ちょっぴり食べる。自分でもいじましいと思う。
東京なんだし、また買いに行けないことはないんだけど、もしいつでもどっさり食べられたら、きっとこんな大事にしないんだろうなぁ。そう考えると、こうやって愛しく味わっていること自体が、なかなかいい感じなのだ。
レピドール 大田区田園調布3-24-14