パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

オレグ・クリサ ヴァイオリンリサイタル

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オレグ・クリサさんのバイオリンリサイタルのチケットを頂いた。

 

アトリエの前に、「デュオ」という弦楽器の工房とサロンがあり、時々コンサートを聴かせていただいている。

オレグ・クリサ氏はソビエトの特別なソリストである。

なめらかな艶のあるバイオリンもあるけれど、この方のは僅かにハスキーな感じがまた魅力的だ。お使いのは1770年のガダニーニ。

休憩のときにサロンの方のされた説明によると、バイオリンは1500年代初め、突如として登場した楽器だそうだ。誰が考案したかなどもまったく謎で、以来500年間、改良も、改善もされず使い続けられているほど完成された形で現れた。音質は人間の声に近く、それだけに心に訴える力があるという。

 

バイオリンはどのくらいの距離で聴くのがいいのか知らないが、少人数だったので今日は近くで聴いてみたくて、一番前に座った。ほんの2メートルの距離で、あいだに隔てるものがないので奏者と一体感がある。独り占めのような贅沢な気分だった。

 

 

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