パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

かけはり器

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さとり「ちょおっとおー、小父さん、これ『かけはり』だそうじゃないか~!」
よいち「ドレスのすそを持ちあげる道具だなんて、一杯喰わされましたね」
さとり「あの、女らしい仕草は何なのさー」
よいち「さとりさま、赤っ恥でごぜいやしたね~♪」

 

 

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これはつい先週紹介したばかりの、アンティークの道具。

骨董屋の小父さんは、ドレスのすそを挟んで持ち上げる道具だと説明したもんだ。
もっともらしい説明に、素直な私は「へえー」と納得。ところがである。


 

私のラボで、コンパウンドをしてくれているM子さんが
「さとりさん、先日のブログのあれ、ちくちくと縫物をするときに使う、布を挟んで引っ張る道具じゃないでしょうか・・・」

「あっ!そういえば、時代劇とかで見たことがある気がする!」

着物を仕立てるときなど、くけ台につけて、布を挟んで引っ張る道具で、長い生地に運針するのに使う。

 

私、お裁縫だけは(だけじゃないって)苦手だったんだよね・・・。と、過去のトラウマが・・・。

家庭科の先生「大沢さん、しつけ縫いはもういいから、ちゃんと運針でやっていいのよ」
さとり『・・・しつけじゃないってば・・・』

 

でも、カンヌで売ってたし、やっぱりこれは西洋のだと思うから、ヨーロッパでもちくちく縫うときは、同じようなかけはりの道具を使ってたんでしょう!

 

 

 

 

 

 

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