パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

アネモネ  Anemone coronaria

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アネモネの色が好き。

 

ぱっちりとした黒い蕊(しべ)と情熱的なホットな花びらの色。
しかし、鋳物の黒やゴールドにも映え、オリエンタルなものとも不思議なほど似合ったりもする。
(和じゃなくて、オリエンタルの方)

春先になって、明るいアネモネが店先に出始めると本当に楽しくなったものだ。原種に近い、直径2センチほどの小輪もあって、それはそれで愛らしい。

 

これは実は少し前の写真。9月に買ったばかりのニコンクールピクス、使っているうちに底部分の小さなネジが1本、2本と落ちたらしく、4本も外れていたのに気がつかず、ハッと見れば分解寸前に・・・。そんなわけで今、修理中なのだ。

おなじみのギリシャ神話にもやはり登場するこの花、美少年アドニスから由来する。
美の女神アプロディテと冥界の女王ペルセフォネの奪い合いの争いで死んでしまう。
まったく、ギリシャの神様には恋愛騒動が多い。

 

キンポウゲの仲間には毒のあるものが多い。アネモネも、皮膚炎を起こすトキシンを含む。
庭に咲いているアネモネを、茎を折って採ろうとするときは気をつけなければならない。

なんにつけ、美しい花を手折るのは注意が必要だ。(男性必読)

 

▶ 植物事典  アネモネ  キンポウゲ科 イチリンソウ属  学名:Anemone coronaria

  別名 ハナイチゲ ボタンイチゲ ベニバナオキナグサ

 

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