夏の夜の香りは、からだにまとわりつきながら重く沈んでいく 白くぬるいいくつもの手が伸びてくる 闇の眠りに惹きこまれる その手前で引き返す 濡れたビロードの 苦しげな吐息 いっそ淵に飛び込めば 月光にきらめく翔を持つ 蜻蛉(かげろう)の翳 ►タイワン…
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