パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

World Perfumery Congres 世界調香師会議

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会議では、1階に世界中の香料会社のブースがあり、カンヌ映画祭の受賞会場と同じ場所では、
講演会が開かれている。

 

 

調香師、香料会社や化粧品会社のマーケッター、時にはビッグカンパニーのCEOなど、毎日10人くらいの人が講演をする。

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2日目、3日目は人出も多く、各香料会社のブースにも熱気が。
天然香料は勿論、新しい開発されたケミカルなども。

3日間いくつもブースを回り、ひとつづつ香りを見せてもらい説明をきく。
気に入ったものは、日本のオフィスにあとでサンプルを送ってもらうようにお願いする。

 

今回は、世界のビッグファイブがそろってWPCに不参加で、他のホテルに個別に会場を持っている企業も。

会場前のマジェスティックはゴージャスなホテル。
廊下にはたくさんの映画俳優、女優の写真が並んでいる。
非常にわかりにくいエレベーターに乗って5階の奥、IFFはここのスイートを借りて商品を紹介していた。
会場のブースとはまた違い、ゆったりしたお部屋のソファにかけて香料を見せてもらう。
海の見える素敵な部屋だ。

 

香料規制は年々厳しくなっている。IFRA、RIFUMのみならず、リーチ、COLIPAアレルゲン規制全26品目などに加え、化粧品会社では独自の自主規制を設けている。
そのため、香料会社は個別に合わせなくてはならない。

一方で、急成長している中国、インド、アフリカなどのマーケットはまだ規制が緩やかなので、
「死に絶えた」といわれるような合成香料も、まだ商品価値がある。

規制と新規化合物についてはまた日を改めて書きたいと思う。

 

  

コングレの会場を、旧市街の丘の上から遠望する。
この滞在中ずっと、一日も雨が降らなかった。
カラッとして、本当に爽やかだった。

 

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WPCも今日で終わり。慌ただしい毎日を過ごした。
3週間はあっという間。日曜日にはもう日本だ。

 

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