今日はまだ雨が降っていないと思って出かけてきたが、池の水面にポツポツと波紋が落ちている。
「傘、持ってこなかったなあ・・」
高い木の森を抜けて、池のほとりに立ってみると雨が降っているわけでもなさそうだ。
よく見ると、そこにはアメンボがたくさん。
すいすいと水面を歩くにつれて波紋も移動していく。
たくさんのアメンボによって、まるで雨粒が落ちているかのようだ。
小学生のころを思い出すなあ。
理科室の前の観察池もたくさんのアメンボがいた。
大人になってからだって、アメンボはいくらでも見てきたはずなのに、なぜか思い出すのは小さい頃のあの光景だ。
アメンボは足の先から油分を出していると思ったら、細かい毛が生えているらしい。
表面張力によって水に浮いているので、石鹸水を入れると溺れてしまうそうだ。
カメムシの仲間で臭いというが、いくら香りに興味があっても、さすがに池の中には入っていけないな。