パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

初釜 裏千家 "the first tea ceremony of the New Year"

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16日は茶道裏千家の2013年の初釜式にお招きしていただいた。

 

月曜日の雪も風情のあるお庭を背景に、あつかましく伊住さまに写真を撮っていただいた。

 

お家元初削りのお茶尺は巳年にちなんで「おろち」という銘。

蛇は弁天様の使いということで、こちらのお初釜も、遠州流のたて初め式でも、弁天様のゆかりのお道具をいくつかお使いになっていらした。

また、お道具の中にあった「つりがね」も道成寺つながりである。

 

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道成寺は「安珍清姫」伝説の舞台になった和歌山のお寺である。
美僧の安珍を恋い慕って追いかけ、清姫はついに蛇になってしまうという物語で、能や歌舞伎で演じられる。


この写真はたまたま家にあった日本舞踊の扇で、ゆかりの桜と「鱗(うろこ)模様」をあしらってある。

鱗模様とは、三角形を上下左右に連続して配置した模様。

 

 

蛇のモチーフをグロテスクにならないように使うのは難しい。
毎年、干支でお皿を焼くのを恒例としている知人も、蛇ずばりの柄は避けて、この「鱗文様」をあしらうと話していた。

古くからある柄だが、幾何学的でモダンなデザインだと思う。

 

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