パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

ニワナナカマド Sorbaria kirilowii

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まっ白い雪のようなニワナナカマドの花。
これは6月初旬の写真。

ひとつづつは5~8mmくらいだが、5枚の花弁の中心から広がる蕊が長く、小さいながらもまるで梅の花のようである。
チンシバイという別名も、そんなところから来ているのだろう。

梅と同じバラ科植物なのもうなずける。


 

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房になって咲くのでボリュームがあるし、つぼみは丸い球のようでそれもかわいい。

 

同じバラ科に、「ニワ」がつかないけどよく似た「ナナカマド」という植物もある。

小学校の時、「七度かまどで焼いても燃えない」からだと先生に聞いたことがある。
昔の先生はとても博学で、教科書に書いていないこともたくさん話してくださった。
思い返すと、私が身近な生き物に興味を持つようになったのも、そんな環境があったのかもしれない。

パソコンもゲームもなかったけど、ちっとも退屈しなかったし。
大人たちがもっと子供と話す時間があったと思う。
大人が忙しいから、子供も忙しいんだね。

核家族になり家におじいちゃんやおばあちゃんがいなくなった。

 

そんな風に考えるのも、年をとって郷愁に浸る年だということなのだろうか・・・。

昭和はいい時代だったと、言ってはいけませんか?

 

バラ科 ホザキナナカマド属  学名 Sorbus kirilowii

 

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