リフレイン・ノート 蘇る香り
特に夜、家で仕事をしているときです。
夢中でパソコンのキーを叩きながら、手首から時折、思い出すように
「ノビヤカ-NOBIYAKA-」
の香りがふわり、ふわりと上がってくるのに気が付きます。
たぶん、香りはずっと漂っているのでしょうけれども、集中の合間の、意識の切れ目から入り込んでくる。
「何度でも目覚める香り」というフレーズはこの時に浮かんできました。
昼間、アトリエでノビヤカの処方を書き、コンパウンドされた香りをムエットで評価し、オードパルファン濃度に希釈して手首につける。
その時の名残(なごり)の香りがよみがえるのです。
NOBIYAKA イメージ
透明感あるフルーティな香りは広がり、長い蕊(しべ)がのびやかに空に向かう。
現実世界に縛られず、むしろ未知の空間を楽しみながらまさに咲こうとする私を、何度でも目覚めさせる。
ふと香りが訪れるたびに私の存在を肯定し、憩いの場は自分自身の中にあることに気が付き、成長する喜びや美しさ、幸福感を贈る香り。