パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

お茶のプチお稽古③

 

 

いままではいつもコーヒーだったのだけど、
ときどきは、打ち合わせに見えたお客様にも抹茶をお出ししている。
皆様とってもおいしいとおっしゃる。

 

近所にお住まいのこの奥様は、いつもお着物をすてきに着こなしていらっしゃる。
この日も濃い色の紬に、すてきな縞の道中着(どうちゅうぎ)をお召しになっていらした。

着物姿や身のこなしが自然に身について魅力的。


今は一日走り回っているので仕事中はなかなか着れないが、私ももう少し落ち着いたら、週に半分は着物でお仕事したいと思っている。

 

さてこの日、ちょうどよい機会と思いL子ちゃんにお薄をたててもらった。

こまかな泡でとてもおいしそう。
お客様にもほめていただいた。

 

 

流派によっても違うので、泡があればよいというものでもないが
お茶は薄すぎても泡が立たないし、熱すぎてもぬる過ぎてもいけない、
量が多すぎてもいけない。

 

簡単に点てて飲む、これだけのことが難しい。

 

茶の湯とはただ湯をわかし茶を点(た)てて
のむばかりなることと知るべし

 

・・・とは利休様の教えであるけれど、あたりまえのことができるのはあたりまえではない。

何といっても奥の深いことだ。

 

「茶は服(ふく)のよきように、炭(すみ)は湯の沸()くように、夏は涼(すず) しく冬は暖(あたた)かに、花は野にあるように、刻限は早めに、降(ふ)らずとも雨の用意、 相客(あいきゃく)に心せよ。」 利休七則より

 

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