月曜日は明治神宮。
いつもはお庭まで足を延ばすのだが、
今日は欲張らないでお参りだけしよう。
愛する人達に感謝するために。
鳥の声、虫の音、森の気。
ざわつく心をいたわってくれる。
歩きながら茫々と考えが浮かぶ。
感情的な人が愛が多いとは限らない。
理知の人が冷たいとも限らない。
愛は理不尽なものである
しかし愛は激情ではなく論理的なものでもある。
明治神宮の宝物殿から延びる細い道を歩き、四つ辻に来た。
東西南北に走る辻の真ん中で足が止まる。
私はどこへ向かおうとしているのか?
心の混沌の中で、祈るということでしか道を照らすことができない。
前にいけば西神門へ向かう。
こもれ日がさすと、木々はなぜ白い幕の向こうにいるのだろう。
何もないはずの空間には、目に見えない空気が満ちていて、それを光が示してくれる。
長い参道は、心の整理をする時間。
お参りする道にこそ意味がある。