パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

バラのドライ・ポプリ

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戴いたミニバラで、ドライポプリを作ってみた!

 

 

ミニバラ、それもスプレー式に一つのステム(茎)にたくさんついているタイプは、水揚げが悪く、すぐに首をうなだれてしまう。

 

とくに、つぼみが咲くときはとっても水が必要だ。
でも、ミニバラのステムは細く、すべてのつぼみに水分を賄いきれない。
そこで、おおくのつぼみは首から折れてしまう。

 

うんと短くして活けたのだが、一度ぐったりしてしまうと、なかなかシャキっとさせるのは難しいのだ。

 

そこで、思い切ってポプリにすることにした。

 

20110919ミニバラ.jpg

といっても、花だけ短く切って網の上に置いておくだけ。
冬だったら、エアコンの前に置けばすぐに乾燥する。

今の時期、ちょっと湿気が多いのでドライに時間がかかり、やや花びらが茶色くなってしまった。


とくに、かたいつぼみや萼(がく)の部分は水分が多いので、のちのちカビの原因になる。

そこで、ほぼ乾いたところで、白熱球のスタンドの下などで30分ほどパリっとさせるとよい。

 

20110919バラドライフラワー.jpg

 

きれいに乾いたら、あとは好きな器によそって、香りを楽しめばいい。
といっても、ただのドライローズはそのままではにおわないので、これは飾り。

下に香りのもとを仕込んで、その上にきれいなドライフラワーを載せて見た目を美しくする。

 

 

直接、バラに香料を振りかけると、花びらが茶色く変色してしまうので注意。

 

本当は、ドライフラワーってまだ元気なうちに加工しないと奇麗にはならない。
だから、ちょっとかわいそうであまり積極的には作らないのだけど、
こんな風に早くダメになった時は、最後まで楽しんであげたい。

 

 

それでも、1~2か月もしたらやはり枯れてくる。
ドライでも枯れてしまうのだ。
そうしたら、悲しいけど本当にさよなら。


でも、手をかけた分だけ、愛情を注いだことになるのかな?

ポプリの詳しい作り方はいずれまた・・・・。

 

 

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