まだ残暑の残る秋の日の、まぶしい光の中にひらひらと蝶が飛ぶ。
思い出の光景がぼんやりと切り取られて、くるくると回りだす。
昔むかし、次の秋はなんて遠く感じたことだろう。
らせん階段を昇るにつれて、アリスのように背が伸びて
ひと巡りがあっというまにやってくる。
数十も階を重ねて、同じ季節の同じ場所に立ったとしても
見える景色は遥かに遠い。
でもなお、足元の草ぐさに、心をとどめていたいのだった。
まだ残暑の残る秋の日の、まぶしい光の中にひらひらと蝶が飛ぶ。
思い出の光景がぼんやりと切り取られて、くるくると回りだす。
昔むかし、次の秋はなんて遠く感じたことだろう。
らせん階段を昇るにつれて、アリスのように背が伸びて
ひと巡りがあっというまにやってくる。
数十も階を重ねて、同じ季節の同じ場所に立ったとしても
見える景色は遥かに遠い。
でもなお、足元の草ぐさに、心をとどめていたいのだった。