ヒルザキツキミソウ(Oenothera speciosa )は背が低く群れて咲く、淡いピンクがさやさやと揺れるやさしい姿をしている。
香りはあまりない花と思っていたのだが、今日あらためてじっくり嗅いでみると、淡いグリーンの香りがした。ちょっとキュウリっぽい。
オーソドックスなツキミソウと言えば黄色の花のほうだと思っていた。
実はこれは、マツヨイグサ(または宵待草・Oenothera stricta)である。
夕方咲いて朝にはしぼんでしまう
もう少し背が高く、葉もぼさぼさしてあまり繊細なイメージではない。
河原や道路の縁石のすきまなどに生えている、丈夫で雑なイメージの花。
太宰治は、この花をさして「富士には月見草がよく似合ふ」と言った。
これが花の名前になった。