パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

大坊珈琲店  表参道

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青山通り沿い、表参道交差点近くのビル2階に、大坊珈琲店はある。

 

この近所に住んでいる例のR子ちゃんと、お茶をすることになった。
表参道ヒルズの前で待ち合わせて裏通りへ。

 

「どこにしますかー?」
と自転車を押すR子ちゃん。

ぶらぶら歩きながら、その辺の店を観察。
「いかにもおしゃれな店はヤダー」
などとわがままを言っているうちに、青山通りに出てしまった。

「あ、じゃあ大坊珈琲店にしましょう。珈琲がおいしいから」

 

外観はシャビーだが中はシック。
あたりまえに珈琲の香りが充満して昔の喫茶店にキターッという感じ。

読書カフェともいわれるらしい。
本がたくさん積んである。

つき当たりの花がよい。
暗めの店内に白い椿と辛夷(こぶし)がすっきりと活けてある。

みんな静かにコーヒーを飲んでいるので、
声が気になりヒソヒソ話となってしまった。

有名なお店らしいが、なんで知らなかったんだろと思ったら、
開店からまだ35年しか経っていないらしい。
最近このあたりで遊んでないからなー(って、私はいくつなんだ?)

ワハハ、子供だから苦いコーヒーは興味なかったのだ。

 

生のコーヒーはフレーバー・フリカーサー(前駆体)の状態。
焙煎しないと匂いがたってこない。

焼き肉と同じで、熱を加えると香ばしいあの香りがする。

 

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