パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

夜の影 オンブル・デ・ラ・ニュイ  ウンガロ

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空気が冷たく乾燥してくると、重たい香りもきれいに匂い立つようになる。
秋から冬にかけては香水を楽しむのによい時期だ。

 

日本の夏は高温多湿のため、また、日本人の嗜好性もあってなかなかオリエンタルの濃厚な香りが受け入れられにくい。蒸し暑い電車内で、強いアニマリックな香りをつけている人がいると、一気に不快指数が倍になる。
しかし、高級感のある香りはオリエンタルタイプに多いことも確かで、香水好きは涼しくなるこの時期、少量のパルファンをウエストあたりにほんの少しつける。(と、いいと思う)

 
オンブルデラニュイのようなバルサムレジンたっぷりの香りは、日本人の嗜好性はぐっと狭まるが、一方で好きな人にとっては媚薬になる。

 
もう、10年ほど前に廃番になってしまった。ブロンズ像がついていて、美しいボトルだ。

 

☆ 香水名       オンブルデラニュイ (OMBRE DE LA NUIT  )

☆ 発売年  1992年

☆ ブランド      エマニュエル・ウンガロ (EMANUEL UNGARO )

  

所蔵コレクションより

 

 

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