お菓子や料理にも使うし、薬用にもなり、もちろん香料でも重要な素材。
正確には、シナモンバーク、シナモンの樹皮を丸めて乾燥させたものである。
シナモンの味で一番小さい頃の思い出は、浅田飴のニッキ味だ。
いやいや違う、それは栄太郎の飴だったかも。黒くて、粉がふいていて、三角。缶に入っていた。でも、梅干し飴の方が好きだったけど。
少しして、喫茶店でシナモン・トーストといって、生クリームとシナモンパウダー、はちみつのかかった厚切りのトーストが流行った。高校?の帰りに寄ってよく食べた。
ハイカラな(古いな~)食べ物だったと思う。
あのころは喫茶店というものがたくさんあった。パスタといえば、スパゲッティ・ナポリタンくらいしかなくて。今はあまり喫茶店にいかないけど、いまでも出されているんだろうか?
六本木の竜土町に確かアメリカ軍基地があって、その横にパスタ専門店ができて、初めてスパゲティバジリコを食べた時、スパゲティはイタリアではメインの前に食べるなんて話を聞いて、びっくりしたこともあった。
話がそれたが、また少し後だっただろうか・・。クリームの乗ったコーヒーの横にそのままシナモンの棒がついてきて、それでかき混ぜるというのがなんか新しかった。
昔の記憶は前後して、ちょっと混ざってしまっているが。
漢方でもつかわれるように、桂皮は体を温め、おなかの調子を整える。女性にはローズやウスベニアオイとブレンドして飲むとよい。
シナモン・バークの香りはスパイシーノートのカテゴリに入る。香水の中に、少し入れると甘さが、たくさん入れると辛さがでる。
聖書の処方にも載っている古い素材だが、今でも使い方で新しい。
▶ 植物事典 クスノキ科 ニッケイ属 学名:Cinnamomum zeylanicum