中学生くらいまで、コスモスはとても好きな花だったのに、大人になるにつれて一時嫌いになってしまったことがある。
ピンクのコスモスが秋になって、群れ咲いているのをみるのが好きだったし、切り花にして花瓶によく活けた。
そうだ、あれは台風の後、背の高い花はみな倒れて、茎が曲がってしまった。
始末に困ってしまったけど・・・・、そんなことで嫌いになるものだろうか?
なんだか、わずらわしいような、あのもしゃもしゃとした細かい葉っぱとか。
理由なく、気持ちが離れてしまうのが思春期というもの???
でも、のちに黄花コスモスやオレンジを初めてみた時、きれいだなと思った。
もっとあとにチョコレートコスモスなんかが店頭によく出てくるようになって、また、この花を見直した。(知らなかっただけで、本当は、ずっと昔からあったらしい)
八重や矮性(背の低い種類)もあるけど、あまりコスモスらしくない。それだったら、他のキクでもいいじゃないか、と思う。
やっぱりピンクのコスモスはいい。華やかなようで、そこはかとない寂しい感じもあって、上品とは言えないけれどもなかなかの風情がある。
もっさり活けるより、一輪二輪がいい花だ。
▶ 植物事典 コスモス キク科 コスモス属 和名:秋桜 学名:Cosmos bipinnatus