キクの仲間は花もちがよく、飾るのにとても重宝な花材だ。
青系の花はどちらかと言えば少数派。
この濃い紫は、いかにも和らしく、とても気に入っている。
洋のアンティークにもオリエンタルな雰囲気を出すのにとても素敵な花だ。
花屋さんでは少し前から出回っているが、露地では初夏の花。
順徳天皇が都を追われ、佐渡へ流されたときにこの花を見て心慰められ、
都を忘れられる様だといったことに由来するそうだ。
そのためか、花ことばが「また逢う日まで」なんて、昔の歌を思い出してしまう。
でも、あの歌とは全く合わないな。
▶ 植物事典 ミヤコワスレ キク科ミヤマヨメナ属 学名:Gymnaster savatieri