パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

梅 光琳茶会  /Fleur de Prunier

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 梅と言えば尾形光琳光琳と言えば紅白梅図。熱海のMOA美術館にある。

 

もう、花の盛りはすぎただろうか。今日も新宿御苑に梅を見に行こうと思っていたが、あまり天気がよくなくてやめた。

そんなわけで?梅の木を見たくてちょうど2年前に行った「光琳茶会」の写真を引っ張り出してみた。大師会、光悦会と並ぶ三大茶会のひとつだ。2月に開かれるこのお茶会、なかなか手に取ることができないお道具を間近で見れる。お庭、建物が素晴らしく、眺めたり歩いたりするだけで楽しい。

有名な「紅白梅図」はここで書かれたという。 

 

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いくつかのお席に入った後、美術館へ。

この時期はその紅白梅図も展示されている。美術図鑑などはどうしても小さい写真なので、矮小化してしまう。暗い室内に一歩入ると感動。実物は広い部屋に一点だけ飾られていて、遠目に眺めるとずいぶん印象が違う。

他にも、野々村仁清の色絵藤花文茶壺などの名品が。

乾山の作品もたくさん飾られていたが、確かに貴重なものではあるけれども、いわゆる生活雑器の様なものもケースの中に鎮座していて、作家は後世にこんな風に陳列されているのを面映(おもは)ゆく思わないだろうか、などという感想を持った。

 

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 樵亭・唐門(この後ろ姿は私ではない。)

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つくばい。苔の感じがすてき。なかなかこんな風に生やすのは難しい。

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左は片桐門で、大蕨の金具が大胆なデザイン。

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木賊と水の流れ、白砂がすがすがしい。

 

 

 

 

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